この世の沙汰は嘘だらけ

今の自分をメモすることに加え、当時の自分を思い出したい。そんな場所。

ロープ

あなたは自身の表情を見た事があるか。

 

自分ではポーカーフェイスと思っていても、存外そうでもない。それをスマホが教えてくれる。

 

例えばトヨタのCMの、娘を見守る俳優の笑顔が胡散臭いと感じても、カメラ越しに見る自分の表情だって似たようなものだった。

その人類の進歩が良いのか悪いのかはわからない。

 

例えば自分の子供の頃の記憶を遡ってみる。両親の顔、表情までも鮮明に覚えている。

自分自身が表情を意識していなくとも、きっと君には鮮明な思い出として記憶に残っていくのだろう。

 

世間ではまた虐待や放置などで失った小さい命はあるのだろうが、願わくば君だけは何事もなく生きていてほしい。ここ数年、そんなことしか考えていない。

 

あれほど月並みな考え方を嫌っていた私が、結局月並みな考え方しか持たなくなってしまった。いよいよこの場所にメモをすることも無くなってきたということであろう。

 

ただ一つ意外なのは、モラトリアムを過ごしていた過去の自分には一切羨みがないという事。

歳を取れば若い頃の自分を羨ましくなる、遠いあの日に戻りたくなる、そんな予想は妄想だったのである。

 

それであれば、ここから人生を長く続けることも悪くないのかもしれない。

過去を振り向かず、今この瞬間を常に更新し続けられのであれば、人生というのも捨てたものではない。

 

それくらい君は偉大だ。