この世の沙汰は嘘だらけ

今の自分をメモすることに加え、当時の自分を思い出したい。そんな場所。

グッバイ

筆をとるのは遺伝だったか。

 

 

 

いつも私は本音を隠しがちで、感情を抑えがちで、他者を拒みがちで。

 

 

 

そんな私のあの時の気持ちは本心なのだろうか。

明け方の病院の窓から見える朝日。

昨日と同じように鳴く鳥達の声。蝉の音。

今日もまた猛暑を予感させる、とある1日の始まり。

世界は何も違っていなかった。

神様は何も降らせてくれなかった。

 

それなのに、確かにあの時の私は

仕方なくもらった命を愛と呼んだのだ。

 

夢から覚めたような、悪夢が始まったような、何とも言えない一月を過ごし

何も変わらないと思い込んでいたはずの自分が、確かに変わっていくことを自覚している。

 

ああ、こうして人は大人になっていくのだ。

素直な気持ちを言えないまま笑ってみたりする大人気取り、ということだったか。

 

朝日はあれからまだ見ていない。

長風呂はあれから一度した。

夜の空を見上げて惚けるのは何度目か。

子供の頃よりも星の数が減っているように思えたが、

 

それでもやはり、私は人間が嫌いだ。

Iの価値観

価値観が全て同じ人間などいない。

 

tiktokを気持ち悪いと思う人

2人で飲みに行ったらアウト

携帯は見ないこと

真剣な話をする時はお酒を飲まない

アイドルには興味がない

ディズニーランドも行かない

スポーツ観戦は好きだ

愛の言葉をしっかりと伝える

暴行犯のグループが好き

 

それぞれ、同じ部分も異なる部分があった。

愛とは?

相性とは?

単なるその一致数に比例するものか?

 

それとも…

 

疲れと眠気に支配されながらも、寝ることすら出来ない夜が久々に訪れようとしている。

 

音楽の好みが違いすぎる

タバコを吸う

仕事に対する意識

自己犠牲

誰のために涙するか

 

………

 

……

 

全てを受け止める

彼女をリスペクトしている後輩。

軽口を叩くおじさん達。

おそらく好意を持つ青年。

 

誰も知らない幾多の闇が、あるのだ。

それら全てを俺は受け止めるのだ。

 

あのゲームの主題歌も、死んでしまうヒロインのことも、おそらく彼女は知っている。

しかしその間に日々を過ごした私の人生は、きっと理解することが出来ないのだろう。

 

それも含めて受け止めるのだ。

それが出来るのは、宇宙にただ1人だけ。

喉元過ぎて、忘れた熱さ

ここまで熱い気持ちは初めてではなかろうか。

 

そう思ってしまうのは、単に昔の記憶が薄れてしまっただけなのか。それとも…

 

大事にする。

そんなシンプルな想いは、かつての俺にあったのだろうか。

 

傷だらけのそれは、俺が間違ってしまえばもう切り落ちてしまう気がするのだ。

修復は無理だとして、それが切り落ちぬよう守ることが宿命か。

 

眠気と酔いと少しの居心地の悪さの中、目覚めると窓は綺麗なオレンジ色だった。

または、半透明にも見えたのだ。

その顔は

こんな時、どんな顔をすれば良い?

 

緊張、達成感、イレギュラーによる焦り、疲れ、充足感。

それらの強い感情を一気に詰め込んだ状態だった俺に、彼女は意味深な笑みを浮かべて無言になる。

 

世界は止まる。

その瞬間、俺はどんな顔をすれば良いのか分からなくなってしまう。

 

期待、不安、諦め、驚き

おそらくその丁度中間あたりの顔で、彼女の言葉をじっと待つ。

 

いつまでも。

時間をかけて。

自分の全てをかけて。

 

じっと待つ。

無敵の時間

それはオレンジの先では無く、少し手前か。俺が無敵になれる時間がある。

 

それ以外の時はただの傍観者。

誰かのオレンジを眺めているだけの傍観者。

 

その顔は、かつてコタツの中から見た顔によく似ていた。答えを出されてしまった時、何も喋れなくなった時、人はあんな顔になるんだろう。俺はもう答えを出せない。

 

男女のそれは傍観するだけで、自身はなるべく関わりたくないというのは。ラインを送った濡れ衣を晴らす気にも、ホームで泣き崩れたあの女の愚痴を聞く気にもなれないのは。

 

生き物の本能が欠如しているのだろうか。本当の愛を求めていたのは戯言だったか。

 

答えを出すために、また私は考え込んでしまう。だがその答えすらも、最早誰も望んでいなかったということか。

 

答えすら出さず、関わらず、ただ傍観に徹することに意義はない。生きる意味を失うとはこのことか。

 

無敵の時間は、もう来ない。

LOW-FI

マザー2は傍観のゲームだった。

そして俺の人生も、傍観そのものだったのだ。

 

傍観者の立ち位置を奪われたここ一年は、あまり記憶が無い。ここに書き溜めていた内容を見返しても意味を思い出すことが出来ないほどに。

 

LOW-FIのようなノイズで霞みがかった記憶を辿っていくも、そもそもの自分の目的を思い出すことが出来ないのだ。

 

「何が ここまで俺を動かしていたんだっけ?
大事な何かを待たせていた様な…」

 

傍観者に戻りたい。

街の人々の人生を眺めて、また次の街に進む。そんなマザー2のような人生を送りたい。