この世の沙汰は嘘だらけ

今の自分をメモすることに加え、当時の自分を思い出したい。そんな場所。

フィフティーン

成功者となってしまった彼は言う。

『行きたい島を見つけたら、どうにかして辿り着くよう努力するだけ』

 

私とは順序が逆だな、と思った。

私は先に水面に漂う術を決めてしまう。そしてその術で行き着く島を探している日々だ。

 

なら今、流れつこうとしている島は?

そこに上がるには、全てを捨て身軽にする必要があるのだ。

何となく行き着いたその島に、骨を埋める覚悟はあるのか?その価値は?

 

予想外れの曇り空で、隠れてしまった月を眺めながら。その島からもまた、同じように月を眺めながている一つもがいる。

 

そんな短文、呟くだけで充分なのに。