それでは皆さん良い旅を!
かつての住処はただの街。
100分かけて確かめた価値はあったか。
結局今日もタイムトリップ。
ウヰスキー片手にタイムトリップ。
俺が思うほど周りは俺に興味は無いのだ。
ただ寒い。
今日こそはもう、帰れない気がする。
隼を愛した彼の気持ちを、俺は理解した。
その時レキシは動いた
空いたままのカーテン。
犬と猫。
ブラウン管に映る子供達の番組。
幸せな毎日だった。
真冬の海。
かき集めた290円で買ったハイライト。
平日の昼間の野球。
悪くない毎日だった。
家が遠い。
酒も飯もまずい。
トレーニングしかやることがない。
会いたくても会えない人がいる。
クソみたいな毎日に、お別れを。
記憶がほぼ無い
俺は皆のことが大好きなのに、冷たいことを言ってしまうのだ。
新しい 地図。
あの頃の気持ちを、思い出して。
小さなボールにモンスターを。
星空を眺めて。時計台を眺めて。
腕に墨を。歌番組はドタキャンで。
その後はずっと念仏。なんだかんだで念仏。
坂道を登る自転車を見ても何も感じないのは、少し寂しいが。
嘘だらけ
ほんまお前ら嘘ばっかり教えよる。
子供だからといって、適当ば答えよる。
歩いていた犬は秋田犬じゃなくて柴犬だし、
釣れた魚はアジやなくてセイゴだし、
それF Fの新作やし、
逆に俺のことは嘘呼ばわりするけど
腕は本当に折れていたし、
エアガンから弾は出ていたし、
だから俺はお前らのこと信用しないからな。
だから仕事の心配も、体調の心配も、してくれなくて良いから。お前らは自分の家族のことだけ考えていれば良いから。
落ち着いているように見せても、大変なのは丸わかりだから。
ほんまお前ら昔から嘘ばっかり教えよる。